マドラーの実力を見よ!ちょいむずカリンバ!
前回「お手軽カリンバ」を作ったら、
マドラーたちが騒ぎ出した。
「ぼくたちの力はこんなもんじゃないよお!」
それじゃ本気が出せる舞台を作ってあげよう。
「わーい!」
というわけで、
スチロールのトレーよりもしっかりした素材を今回は用意した。
木の箱~!(ドラえもん風に)
マドラーは8本セットできるようにしよう。
丁度1オクターブだ。
穴を開ける位置はきちんと定規ではかった。
横方向は23ミリ間隔。
対になっている穴と穴の距離は40ミリ。
底板にキリで穴をあけてゆく。
マドラーの太いところの幅が12ミリなので、
穴の幅も12ミリ以上必要。
キリで穴を3個1組で開けてゆく。
そして、穴と穴の間はカッターで切り離す。
穴が開いたので、マドラーを差し込んだらパキッ!
折れてしまった。
曲げる角度が大きすぎたのだ。
どうすればいいのだ?
そうだ!
穴のフチをやすりでけずってやろう。
下の絵は断面図。
マドラーがぶつかる角をけずるのだ。
そうすればきっと……うまくいく。
やすりがけの作業はかなり面倒だった。
一時間以上かかった。
トレーバージョンがいかにお手軽であったことか!
さて、マドラーを差し込んでみよう。
今度は折れない。大丈夫だ!
8本のマドラーがきれいに並べば、完成。
ラインダンスのようにマドラーたちが踊っている。
裏はこんな風。
ではいよいよ演奏の時が来た。
マドラーが本気で歌うとどんな音が出るのか?
それがいま明らかになる!

どうだろう?
私はおどろいた。
今までまったく聞いたことのない音だ。
本家のカリンバとも全然違う。
ところで、
カリンバと言えば、雑音を発生するリングをつけるのが定番だ。
それも試してみよう。
プラの軽いマドラーには同じく軽いストローの輪切りがバランス的に
よさそうだ。
いろいろ試した結果、できるだけ細く切ったストローが良いとわ
かった。
ではマドラーカリンバ(ストロー付き)の音をどうぞ!

これは久々のヒットかも知れない。
あたかもエフェクターをかけているみたいに聞こえるけれど、
そのままマイクで拾っただけの音だ。
この音が生でポンと出た時は思わず「ワオ!」と叫んだよ。(マジで)
それもかなり大きめの「ワオ!」だ。
このカリンバは前回の「お手軽」よりはちょいむずかしいので
タイトルに「ちょいむず」とつけた。
それでも箱に穴を開けるだけなので、従来のカリンバよりも簡単だ。
小学生の工作の宿題などに役立ててほしい。
材料費は210円。2時間ほどで完成する。
いやー手作り楽器って面白いですね~。
この記事へのコメント
とても興味深い記事ばかりです!
この記事のカリンバを自分でもマネして作ってみて、
いい感じにできたのでYoutubeにアップしました。
不要かもしれませんが一応リンクのご報告です。
http://youtu.be/cQdgeCjaSkM
ストローをつけることでエコーみたいな効果が
得られるのは不思議ですね。
他にも「箱のどこに穴を開けると効果的か」など
いろいろ研究してみたいと思います。
めっちゃ参考にさしてもらって、たすかりました!!!!
我が家でもこちらの作品を参考に(いや、大分まねっこ)
作らせていただきました。
カッターで穴あけるのが、すっごい大変でした。
箱が大きかったので、#シャープの半音も
作れました。
今、息子がすっごい演奏にはまってます。
ホント、楽しかったです。
有難うございました。
「すっごい大変」でも完成して良かったですね!
チューニングは難しい楽器なので、半音も作られたのはすごいです。
どうもありがとう。
だからストローは閉じた輪ではなく、切れている訳です。