割り箸で太鼓を作ろう!その5 ついに完成!
胴ができたら、次は皮だ。
上の写真はクラフト紙である。
まずは、30センチ×30センチの正方形を2枚作る。
それを半分に折る。折ったらまた半分に。
都合4回折って三角の形になったら、写真のように切る。
広げるとほぼ円になっているであろう。
ならなかった?それは折り方が違うのだ。
下の完成品をよく見て、もう一度トライ!
折り目は円を16分割する位置に入っている。
外周に近い部分の折り目を鉛筆かペンでなぞっておく。
これが紐取り付け紙を接着する目印になる。
クラフト紙は裏打ち用。
表はこのポリクロス紙である。
ああ!あれね、と知っている人は思うはずだ。
ポリクロス紙の裏側に先ほどのクラフト紙の円をボンドで貼付ける。
ボンドが乾いたら切り抜く。
前回作った板目紙のパーツをボンドで貼付ける。
先ほど付けた印が穴から見える位置に貼るのだ。
ボンドが乾いたら、板目の穴の位置にキリで穴を開ける。
ここはパンチではなく、キリで良い。
皮のボンドが乾くのを待ちつつ、次の作業。
胴と皮が接する部分(歌口と呼ぶ)をカンナで平らにするのだ。
カンナがけが終わったら金やすりで仕上げる。
この工程は非常に重要である。
ここを雑にするとビビリ音の混じる太鼓になってしまう。
いよいよ皮を張る時が来た。
皮の中心に太鼓が来るようにセッティング。
下の皮は太鼓が重しになっているのでずれないが、上はすぐにズレる。
注意が必要である。
麻紐は先端をボンドで固めておく。
しかる後、皮の下から上へ通す。
通した紐は下へ、やはり皮の内側から外へ抜けるように通す。
後はその繰り返しである。
紐は最初、よわ~く張る。
一周したら、1メートルほど余裕を見て紐を切る。
そして、ちょっとずつ弛みを取ってゆく。
弛みが取れたら、ピンと紐が張るように締めてゆく。
紐は強く張るよりも、均等な力で張ることが重要。
縦方向の紐が張れたら、あまった紐を横方向に、
着物を帯を締める要領でぐるりと回してきゅっと縛る。
紐は沢山余っているはずなので、ぐるぐると何重にも巻き付けると良い。
これで完成である!
叩く時は首からぶら下げる。
作例では携帯ぶら下げ用のストラップを付けてみた。
では音をどうぞ。

手で叩いたが、バチで叩いても大丈夫。
バチは先端が柔らかい素材のものが安全である。
下の例は、古くなったジーンズ(今はデニムと呼ぶのか?)の切れ端を
ぐるぐる巻き付けたもの。接着はボンドで。
という訳で、割り箸太鼓の作り方はこれにておしまい。
お疲れ!
この記事へのコメント
でも太鼓の構造がわかってうれしかった。耐用度はどんなもんでしょうか?
確かに根気と時間は必要ですが、完成した太鼓の音を聞くと、作って良かったなと思うほどです。ありがとうございました(^-^)